ミチのムコウ 2026年度「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」参加者を募集しています。

2022年から始まった、丹波篠山市の古市地区を舞台にしたプロジェクト「ミチのムコウ」の「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」。

今年で5年目となる「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」のメンバーを募集しております。

この活動に興味がありながら参加を悩まれている方や、いつどこで募集をしているか知らかった方に向けて、改めて内容を整理して、お伝えしたいと思います。

 

早速、申し込みページが気になる方はコチラからご覧ください。

ミチのムコウプロジェクトとは

兵庫県丹波篠山市古市地区にて始動したプロジェクトです。

 このプロジェクトは、人の手が入らなくなりつつある里山を次世代へつなぐため、多様な関わりで農村・地域を活性化することを目指しています。その中の参加型プログラム「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」は、田んぼづくりから田植え・生き物調査・稲刈りまで、酒米「五百万石」を育て、お酒のラベルデザインも参加者たちがデザインし投票で決めます。

「ミチのムコウ」ホームページ

■これまでの歩み

イベントの参加人数は毎年、年間のべ500人ほど。繰り返し参加される方が3割程度で、参加者の子どもの成長を感じることもしばしばあります。
それぞれに農業や農村と関わる理由やモチベーションを持って参加して頂いてます。さまざな方が関わることで、多角的な視点から活動を捉え、多方面へ活動が展開されていくことに面白みを感じています。

■一年間のスケジュール ~田んぼ編~

このプロジェクトの特徴は、田植えと稲刈りだけの農業体験で終わらないことです。
参加者により米作りの作業を知っていただき、また丹波篠山の自然に触れていただくため、様々な体験を用意しています。

①隅掘り、施肥 ※この地域では「すまぼり」とよみます
隅掘りとは、トラクターでは土が盛り上がってしまう田んぼ隅の部分を、手作業で整えます。また、同時に吉良農園独自の有機肥料を撒きます。

②畦塗り
水を張った田んぼの周囲の水漏れを防ぐために、クワで堤防を造っていきます。丁寧に手作業で左官仕事のようにして土の壁を作ります。

③田植え
ゴールデンウイークが終わるころ、田植えを行います。酒造好適米の五百万石を列になって息をそろえて植えていきます。この日だけは泥だらけになっても誰も咎めません!

④生き物観察会
イモリにカエル、ミズカマキリやコオイムシなどの水生昆虫に出会えるかも。子供だけなく大人も必死で生き物を探します。

⑤稲刈り
待ちに待った稲刈り。みんなで協力して刈り取り、稲を束ねて、稲木を立て、天日干しにしていきます。まだまだ暑い9月初旬ですが、気持ちの良い汗を仲間と一緒に流しましょう。

これまでの活動を振り返る ~狩場一酒造~

 私たち狩場一酒造は、このプログラムのお酒造りを担当し、プロジェクトのメンバーと参加者と一緒に活動をしています。高齢化により耕作が難しくなった農地を活用しており、毎年12月に販売するお酒は、地域ではぐくまれたオリジナルの日本酒として定着してきました。
 
このプロジェクトに参加することで、蔵のイメージに変化があったように感じています。酒米からお酒を仕込むプロジェクトは、トレンドとなっていたようで、蔵を訪れるお客様や、営業に行った際に、楽しそうな活動をされていますねと想像以上に多くの声をかけて頂きました。

 また、田植えや稲刈り、蔵見学会を通して、直接参加者の方と会話をする機会を得られたことで、参加者の方が、どんなことに興味をもち感動されるのかを直に知ることができました。特に田植えでは、裸足のまま土に触れることが、子供だけでなく大人にとっても新鮮で、夢中になって作業をされている様子に、お米や自然環境を想う気持ちを感じ取ることができました。丹波篠山市の古市地区という地域が、多様な動植物が生きる山に囲まれ、川には清らかな水が流れる、私たちにとって当たり前の里山の風景にこそ価値があり、次の世代にも繋げていきたいと意識するきっかけになりました。

 さらに、このプログラムを通して、新しい蔵のファンの方が出来たことも良かった点です。瓶内二次発酵のお酒造りに挑戦することで、参加者だけなく新しい日本酒を求めている方に、お酒を通して「ミチのムコウ」プロジェクトや地域の状況を知って頂くことができました。お酒を楽しむことで、蔵だけでなくその周辺の環境や風景、人の暮らしを応援できる今までにないお酒だと考えています。

こんな方におすすめ

「100人ではぐくむ名前はまだない日本酒」に参加される方の想いは、百人百様です。
その中でも共通する想いは、「お米作りに興味がある」「丹波篠山の自然に触れたい・触れさせたい」「酒米の育てたい」「仕事とは違う仲間と盛り上がりたい」があるように思います。

■お米作りに興味がある

「100人ではぐくむ名前はまだない日本酒」は、とにかく作業が盛りだくさんです!田植えと稲刈りがメインになりがちな、お米作り体験ですが、この企画は他にも土づくりの隅堀り・施肥、畦塗り、生き物調査と田んぼの土や水に触れる機会が、断然多い企画になっています。
そして何より大切なのは、田んぼを管理されている吉良農園をはじめとするスタッフの方が、丁寧に仕事やその背景にある考え方や歴史まで説明をしてくださいます。もっと深くお米作りを知りたい方は、本当におすすめです。

■丹波篠山の自然に触れたい、触れせてあげたい

丹波篠山は「里山」とよばれる、自然に人の手が適度に加わることで維持される環境が残る地域になります。里山とは山や森だけなく、農地やため池や水路、植林した山地も含めて農業だけででなくそこに暮らす人の営みにより受け継がれてきた自然環境のことです。この景色は人が自然と関わることで維持されるため、こうした場所やそれを支える地域の暮らしに関心をもつことが課題とされています。
この企画では田んぼでの農業体験はもちろんですが、稲木に使う竹を伐採したり、周辺に住む生き物を観察することで、里山の自然をより体感できる内容になっています。
私自身、田植えの時に水と土に触れただけで、鳥肌が立つほど独特の気持ちよさがありました。ぜひ、皆様に体験していただきたいです。

■新しい仲間と楽しみたい

新しい仲間、そんなこと期待してないよ。。というあなた!率直に参加して欲しいです!!

田んぼでの作業は、みんなで息を合わせて役割を分担して行う作業がとても多いのが特徴です。正直なところ毎年はじめのころは、微妙な緊張感があります。しかし作業をすすめるにつれて、この人はこんな作業が好きなんだなとか、こういったことが得意なんだなとか、子供に教えるのが得意なんだなとか、様々な面が見れらます。
そして、酒米が一緒に育っていくなかで、参加者同士の間で絶妙なグルーヴ感が生まれてきます。

最終は、12月に行われる瓶内二次発酵のお酒の開栓式で、お互いの一年の労をねぎらいます。楽しかった思い出を話し、今年のお酒の味わいを語る、そうすることで何となく丹波篠山の古市地区が、仲間がいるなつかしい故郷のように感じるはずです。

参加者の声

お寄せいただいた参加者の声もご紹介します。

幼少期から今まで、一次産業に触れる機会がない環境に住んでいたので、社会科などで概念として学んだことが実際どうなのか、手にとって理解できる時間だなと思っています。
あと、毎年参加していますが、徐々に農作業が上手くなってくるのが楽しいです。
当たり前のことですが、自然の中で作業している、ということを毎度教えてもらっていると感じます。お天気の心配や、今年の出来はどうかというお話を通して、当たり前の感覚を思い起こしてくれる時間だと思っています。
(20代・女性・友人と参加)


土、水(雨)、太陽、風、そして愛情…おいしいお米がとれるって奇跡なんだ、と思うようになりました。
農作業で疲れるけど、なぜか心は落ち着き、癒されて帰ってきます。
(60代・女性・ご夫婦で参加)


恐るべき里山パワー!人間も自然の一部だと、毎回実感!
(60代・女性・お一人で参加)

お酒「ミチのムコウ」について

お酒についても説明しておきたいます。
このプロジェクトのお米を使用して仕込んだお酒は「ミチのムコウ」という名前で販売しております。

このお酒の最大の特徴は、瓶内二次発酵によるシュワシュワのガス感です。
蔵元である狩場が「ミチのムコウ」プロジェクトが始まった際に、メンバーの熱い想いを聞く中で、自分たちも同じ熱量で何かに挑戦したいと考えたのが、瓶内二次発酵のお酒を造るきっかけになりました。
まだ発酵を仕切っていないお酒と、醪(もろみ)を一つの瓶の中に閉じ込めることで、2回目の発酵を瓶の内側で行うという製造方法になります。私たちにとって未知の製品だったため、国税局の方に質問をしたり資料を読むなかで、出来上がったお酒になります。毎年微妙に味わいや炭酸ガスの強さが違いますが、それも楽しみの一つと思っていただけますとうれしいです!

最後に

今年で5年目を迎えれるこのプロジェクトは、多くの方に参加いただき継続してきました。
毎年少しずつ内容が変化したり、参加者の方が変わることで雰囲気が違ったりと、いつも1年目のような気持ちで臨んでいます。
いま参加を検討されている方で、すでにコミュニティが出来上がっていて置いてけぼりになるのではないのかという不安は、全く心配がないと思います。

この取り組みの何よりの魅力は、作業を通していろんな方と自然と会話が生まれたり、お米が実った時の達成感を共有できることだと思っています。
ぜひこの活動に興味を持っていただいた方には、一緒にお米を育ててお酒が出来上がる一年の中で、新しい仲間との時間を楽しんでいただきたいです。

「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」の申し込みページ