秀月 寒い季節に燗で飲みたいお酒
秀月のお酒は、燗を付けて飲むとさらにおいしくなります。
その理由として、多くのお酒で飯米(ご飯として炊いて食べるお米)を掛米(醪に直接加えるお米)に利用しているからだと考えています。ご飯として食べるお米は、やはり炊いた時が一番味が良く、お酒に使用した場合でも、同じように温めた時に一番旨味が際立つように思います。
秀月のお酒の中でも、燗酒コンテストのお値打ち熱燗部門で金賞を受賞した上撰酒、プレミアムぬる燗部門で金賞を受賞した純米酒はもちろんですが、他のお酒もバッチリ燗映えするのが秀月なのです。
※2025年は緒事情があり、燗酒コンテストに出品をいたしませんでした。。
今回のブログでは、秀月の各お酒のおすすめの温度とよく合う料理や食材、さらに燗を付ける時にポイント、ホームセンターで簡単に入手できる用具を紹介します。
秀月のお酒でお燗
簡単ではありますが、それぞれのお酒のおすすめの温度と、味の感想、合わせる料理を紹介します。
■上撰酒→50~55度
熱燗で飲むと味わりが深くなり食事の後半でゆっくりと飲むのがおすすめ。
特によく合うのがイカの塩辛やサバのへしこなど、塩辛さと独特の旨味や発酵感のあるものとの相性が良いです。
■純米酒→45度~50度
ぬる燗で飲むとキレが増す印象です。また、少し高めにつけて、燗冷ましで飲むと旨味が出てきて出汁を使った料理との相性が抜群です。 ほどよく熟成した感じが癖になり、ついおかわりしたくなります。
■特撰 芳醇酒→45度~50度
少しぬるめの燗がいい。燗冷ましなら尚よし。温めることで穀物のような旨味が加わります。家庭の日常の料理とダラダラと合わせたいお酒です。特に甘辛く醤油で味付けしたものと相性が良いお酒です。
■純米生→35~40℃
ぬる燗よりも少し温度の低い人肌燗がおすすめ。ほのかな乳酸の香りが食欲を刺激します。クミンなどのスパイスを使った和え物と合わせると一気におしゃれな気持ちになれます。
■にごり酒→40~45℃
にごり酒だって温めていいのです。ぬる燗で飲むとクリーミーさが増し、ホッとする味に変化。食感が近い湯豆腐と合わせると、今までにない体験ができます。この温める飲み方は、店番をしているときに地元のお母さんに教えていただきました。
燗を付けるポイント
燗を付ける時にポイントについてご紹介です。
お客様との会話の中で「よくどうやってつけるの?」と聞かれます。
まず、一番簡単な方法は、レンジで温める方法。
器や注ぐ量次第ではありますが、気を付けたいのは温度が高くなりすぎること。そのため500Wで10~20秒ほどして温度を確認して、温まる感覚をつかむのをおすすめします。量が多いと器の中で温度差が生まれますので、取り出して軽く振るのが良いと思います。
次に、挑戦したいのは湯せんです。理想は「ちろり」という銅や錫でできた専用の酒器で湯せんし、同時に温めておいた徳利に注ぐという流れですが、そこまではなかなかハードルが高いと思います。※実際に私もそこまですることはほとんどありません。。
そこでおすすめなのは、徳利(ない場合は耐熱ガラスの計量カップなど)にお酒を注ぎ、そのまま鍋などで湯せんします。その際、温まることで体積が大きくなりますので、余裕をもって入れてください。慣れてくるとかさが増す量で温度のおおよそが見極められるようになります!
また、鍋の温度は、80度以上が良いと思います。30度前後の一番お酒を傷める温度帯を、一気に通り越すイメージで燗を付けるのがポイントです。
湯せんとレンジと何が違うのかと考えたのですが、
①慣れると自分の理想の温度にしやすい
②徳利やカップを回すなどレンジにない動作を加えることができる
③燗を付けているという気持ちになれる
の3点が挙げられます。
この辺りは実践を繰り返す中で、ぜひ体感をして頂きたいです。
手軽に燗を楽しむための道具
おすすめした徳利、耐熱ガラスのカップが無いという方に、ホームセンターで購入できる道具を紹介します。
①酒タンポ
ちろりのアルミ製のものです。最大の利点はふちから伸びる取っ手です。これがある事で、注ぐ・回すなどの動作が格段にしやすくなります。また、鍋のふちに引っ掛けることで、倒れる心配なく温めることができます。大きめのホームセンターでは大体あります。個人的におすすめは、ローカルですがジュンテンドーの酒タンポがしっかりとしていて、且つサイズも2サイズ程あるのでおすすめです。
②ビーカー
こちらもホームセンターには必ずあります。理科の実験で使ったあれです。教えてもらった時は、火に強く分量も一目瞭然でこの手があったかと思いました。燗を付けることが、料理というよりも実験のように思えてきて気分もあがります。
※なお、調理器具売り場ではなく、薬品を調合する園芸用品や塗料関係の場所にあります。
最後に
ここまで紹介して本末転倒のようなこと言いますが、秀月のお酒は細かい温度を狙って付けるほど繊細ではありません。自分の感覚を信じて、思いっきり雑に大体に自由に燗を付けて頂けると嬉しいです。その中で、自身に合う温度や方法を見つけていく作業自体を楽しんで頂きたいと思っています。
この季節になると、日本酒の最大の魅力の一つが温めて飲むとおいしいことだとひしひしと感じます。
ぜひ、いつもは冷酒や常温が多いという方にも、燗をつけて変化するお酒の味わいを楽しんで頂けますと嬉しいです。