蔵だより ~無事、皆造しました~

花粉舞いちる三月も中旬!

感覚的に三寒四温どころか五寒二温で日々ふるえてるます。

さて、狩場一酒造は、2月末にて無事R5BY皆造を迎えました!
蔵人一同大きな怪我もなく、仕込みを終えれたことは喜ばしいことです。

使い終わった搾り板を洗ってます

業界用語もいろいろ

会社でこのブログを書いてて、
例えば、上記の中で使われてる言葉って、
ついつい使ったりしてしまうけど、
どこまで伝わるのかと思い周りに聞いてみたところ、
意外と認知されてないことがあったので、
改めて説明していきたいと思います!!

酒造用語

今回は酒造用語の中でも終わりのほうに使う言葉を説明していきたいと思います!

一応、酒造業界の末端ですがいろいろな方と触れ合ったりしてきたので、
意味のずれはないと思いますけど、
とりあえず狩場一酒造ではこれということでよろしくお願いします!

・「BY」
R5BY新酒とかH30BY古酒の時に使われる
「BY」という表記

これは、「brewery year」の略で、日本語にすると「酒造年度」を意味します。
日本酒業界は7月1日から翌年6月30日までを一年とし、
表記としては元号の方の数字で書きます
今新酒として出ているお酒は、例えば2024年(令和6年)2月にしぼっても、
R5BYの新酒として言われます。

よく間違われやすいのが、
製品のラベル表記に記載されてる日付は、
瓶詰めされた日などになるので、
中身のお酒の酒造年度とは違うことがあります。

・「甑(こしき)倒し」

その年の造りの、米の蒸し作業の最終日のことを言います。
狩場一酒造では、日本酒の仕込みの後に、
ご依頼されている「味噌麹」の作業があるので、
麹を蒸して終わるという珍しさがあると思います!

・「皆造」

「皆、造る」の文字通り、
今季仕込んだお酒をすべて搾り終えることを言います。
「皆造」を終えて、少し気が楽になります!
皆造記念でお祝いする酒蔵も多いです。

その後or続き

「皆造」を終えて、片付けして、やっと今季終了!

片付け途中の搾り機

それぞれの作業に終わりの言葉があるのって、
一昔前は、季節で出稼ぎの人がきてて、その作業終わりで帰っていくってのが大きいと思うのですね。
季節の人が帰った後の、搾ったお酒の管理(濾過や火入れ)などは蔵元や社員がやります。

自分も「季節蔵人」と「社員蔵人」両方やっていまして、
自分も季節蔵人してた頃は、
四月末まで片付けして、五月からは無職でふらっとして、また九月末から蔵入りするみたいな自由人でした。

今の社員蔵人になってからは、
「よっしゃ!皆造や!片付けや!」を終えても、
あれ濾過してこれ火入れしてそれ瓶詰してと、
やること盛りだくさん!気の抜けない日々!

こう書くと季節蔵人のがよさげな気もしますけど、
やっぱり自分が携わったお酒を最後の最後まで面倒みれるほうが楽しいですよね。

もっと身近になってほしい

例えば麻雀用語の「テンパイ」から
慌てふためて余裕がなくなる「テンパる」みたいな感じになるように、
もっと酒造用語が身近になればいいなと思います。
「皆造」なんて使いやすくないですか?!
どんどん使っていきましょう!!

雑記

秀月に関係あることないことをここからは書いていきます

映画「アーガイル」

時間的余裕ができたので、映画や飲みにもいける!ってことで、
観てきた「アーガイル」

2024年3月の今一番みたいアクションがここにあって最高に良かった。
やっぱこういう映画は映画館で観ないといけないですね。
あわよくば、手元に秀月が欲しかった・・・
次回作も匂わせる最後だったので、
これからも楽しみ・・・
というか同じマシュー・ボーン監督の「キックアス」がまた新しくやっていくってたまらんですよね。

映画「悪魔がはらわたでいけにえで私」

タイトルに惹かれてみた作品。
ちょうどいいスプラッター具合が心地よい。
3日ぐらい頭から色んなシーンが離れなかった。

しかし、オマージュ多めの作品見るたびに、
過去の名作と呼ばれるのを見たほうがもっと楽しめるのだろうかと思う。
でも、無理にみても楽しめんのかなというのもありますよね。

日本酒でも、
試飲会でもどういう風に飲むのがいいですか?
と聞かれることがあるのですが、
おススメはお伝えしますが、
こうしなきゃダメってのはなくて、
個人的にはご自由に楽しんでほしい!

にごり酒の熱燗も最高に美味しいですよ。

最後に

これからどんどんイベントに参加していきます!
あなたの街に行った時には、ぜひとお遊びに来てください!