蔵だより ~レインメーカー~

皆様、こんにちは!

1月もまもなく終わりですね。

丹波篠山では先日からちらちらと雪が降ったりする日もあり、

洗濯物を外で干すかどうか悩む日々でございます。

狩場一酒造の日々

直売所の「秀月庵」では、
毎年恒例の「新酒まつり」を行っております!

新酒ま2り

特に②の蔵見学ですが、
こういうイベント時にしか、
狩場一酒造では見学をお受けしていないのでぜひ申し込んでみてください!

詳細はこちら

おそらく、蔵元と杜氏のどちらかが案内役としてでますので、
普段気になっていることなどありましたらどんどん質問してください!

③の月の雲海については次回のブログにて書いていこうかと思います!


レインメーカーになりたくて…

さて、熱心すぎる秀月ファンにはご存じかと思いますが、
主にこの蔵ブログを更新している人間はプロレス(新日本プロレスメイン)好きでございます。

その新日に大ニュースがありました。
「オカダカズチカ 退団!」

プロレスに興味ない人からするとどうでもいいニュースかもしれませんが、
そんな興味ない人でも名前聞いたことあるかもみたいな看板レスラーでした。

退団理由は、
「居心地がいいところにいるより挑戦し続けたい」と
インタビューで答えておりました。
今後はアメリカに行くと話があり、
別競技ですけど大谷翔平くらいバーンといって
もっとみんなに知られてほしいです。

そんなオカダカズチカのキャッチコピーは
「レインメーカー」
意味は「雨のようにカネを降らす人」

秀月も挑戦してますよ

そのオカダカズチカの話よりかはスケールは小さいかもですが、
気持ちは同じくらいありますよという話で、

我々狩場一酒造も毎年いろいろ試行錯誤を繰り返しており、
皆様においしいと思っていただける
「レインメーカー」と呼べるような商品を造りたいと思っております!

そして今年は純米大吟醸の仕込みを毎年やっていた酛の立て方を変えてみました。

酒母

日本酒の工程で
「一麹、二酛 三もろみ」と言葉があり、
もちろんすべての工程が大事なのですが、
その中でも重要視というか味の決め手になる部分ですね。

その中の酛もしくは酒母をたてる目的とは、
「もろみの発酵につながる優良酵母を大量に培養」することです。

そして、その酛造りにも、
「生酛」「山廃」「速醸」などがあり、
それぞれのたて方で味わいや香りが変わってきます。

ここで雑菌や悪質野生酵母にやられたり、酵母自体の培養数が少なかったりすると、
搾る日本酒の味に大きくかかわってきます!

純米大吟醸秀月の酛

というわけで、
純米大吟醸 秀月は「速醸酛」でやっているんですが、
今年は温度経過を変えて仕込むことにしました。

大きく酒質が変化するということはないとは思うのですが、
もう少し香りが欲しいので、これで出てくれたらとは思います。

作業風景

汲みかけ
汲みかけ

仕込み水、麹、蒸米を仕込んだ後に、
先に穴の開いている円筒状の容器をいれます。
すると数時間後に、穴を通して筒の中に麹の酵素液が溜まってきます。

それを周りの蒸米にすくって掛けていきます。

これをすることで、蒸米に酵素が均一に吸収され促進されていきます!

その後、品温調整としてお湯をいれた「暖気樽」を入れたりしていきます。
(今回は気温が暖かかったせいか、その作業の必要がなかった・・・)
もと

そして、もろみの仕込みまでに、
目標の数値になるよう経過させていきます。

酛の段階では、
香りがよかったと思います、
果たしてどんなお酒に仕上がるのか、
今から楽しみです!

最後に

いよいよ、R5BYの仕込みも残りわずかになってまいりました。
毎年不思議とほぼ同じ本数と日数なはずなのに、
新年あけた1月からの仕込みのほうが体感早く過ぎていくんですよね~
何かへの出品酒はこの時期に仕込む酒を出すことが多いので、
より緊張してるからなのか…

ほんと最後まで気を抜かず、怪我など内容にしていきたいと思います!