最近の蔵の仕事とKAN KANフェス @下北沢ボーナストラック
みなさんこんにちは。
仕込んだ醪はすべて搾り終え、
貯蔵するお酒に「火入れ」という作業を行っております。
この業界に入ってからずっと「火入れ」って言葉使ってたんですが、
狩場一酒造では同じ意味で「煮込み」という言い方をするときもあります。
まさに、ところ変わればってやつですね。
火入れはお酒を一定の温度で加熱することで、
殺菌や酵素の動きを止めるために行います。
狩場一酒造では、鉄釜に蛇管機をしずめ、周りの水を沸かすことで、蛇管機の中を通るお酒を加熱しております。
そして、タンクに貯蔵し、全て加熱し終えたら、タンク周りに水を流し冷却します。
簡単にみえて温度が低すぎるとしっかり殺菌できませんし、高すぎるとお酒自体が傷んでしまったりするので、これらも大事な作業です!
さて、蔵では火入れ作業が行われてる一方、東京では魅力的な「燗酒」のイベントが開催されます!!
「KAN KAN FES – たのしい熱燗。おいしい時間。」
来たる3月18日(土)、
東京は下北沢ボーナストラックで、
SAKE、FOOD、MUSIC、ART、CULTUREを融合させたイベントが、
「 KAN KAN FES(カンカンフェス) – たのしい熱燗。おいしい時間。 」と題して行われます。
日本酒愛にあふれる熱燗DJつけたろう様を中心に、東京エリアのお店が集まり全国各地の選りすぐりの日本酒を燗をつけて楽しむイベントになっております。
とにかくおもしろいのが、燗をつけることのプロ達が一同に集まるところです。
こんなイベントが開催できるのも、さすがは東京としか言えません。。。
そこで、、
このイベントに今回、幸運なことに協賛という形で、秀月のお酒を扱って頂けることになりました❢❢
それもこれも全ては、東京の台東区谷中にお店を構える「野菜と日本酒 ちりん」様のおかげです。
下に続きます。
「野菜と日本酒 ちりん」
「野菜と日本酒 ちりん」は、店主の方が足を運んで選んだこだわりの野菜達に、燗をつけた日本酒を合わせる反則技でお客様を楽しませるお店です。
秀月を置いて頂くきっかけも、店主の方が丹波篠山の有機野菜を求めて旅行をされている時に、偶然蔵に立ち寄ってくださった事によるものでした。
以降は東京の発信基地としてお世話になっており、また今回のイベントにも声を掛けて頂いたという事です。
ちなみに店名の「ちりん」は、HIPHOP界隈で使用される“chilling”から命名されているるとのことで、名前の通り、お酒と料理だけでなく耳も心地よくなる最高の空間になっています。
※こんなお店が家の近くにあれば。。
ここから少し個人的なお話をさせていただくと、自分も燗酒大好き人間であると同時に、日本酒に飲むきっかけになったのも、燗酒がスタートでした!
初めて日本酒を飲んだのは大学時代。
打ち上げかなにかで、みんながビールやカクテルを飲んでる中、古くなったデディベアみたいな顔した先輩が、一人しっぽり「燗酒」を飲んで美味しそうな顔してるのをみて興味を持ち、自分も飲んでいいですか?と言ったのが、ファースト日本酒でした。
味やラベルの他に、食事とのマリアージュで飲み始めたり、興味もってもらったりするのには大事かもしれませんが、人の心を動かすには「美味しそうに飲んでる人」も大事だなと思います。
というわけで、新型コロナの感染拡大も落ち着いて、イベントもどんどん増えていくと思うので、秀月もその波に乗り遅れないよう、邁進していきます!