丹波篠山、春の「国民的行事」

手仕事でつくられる、丹波焼き

 

僕の好きな映画監督「今泉力哉」監督の作品特集が先月やっていた。

一日休みの日に、ゆっくり秀月を飲みながら

「アイネクライネナハトムジーク」を映画館で観て以来、

久しぶりにみることにした。

    

僕はこの映画の中で何度か出てくる

『「あの時出会えたのが彼女で良かった」と後になって思えるのがスゴイこと』

というセリフが「肝」というのか、すごく印象に残っている。

もちろん、このセリフ自体もいいんだけど、

これを表面上はだらしない奴が言うのが僕の好きなところ。

  

誰にだってこのセリフのように、「彼女」とかじゃなくても

こんなふうに思えるような出会いはあるのかなと思っていて、

そういえば、僕にもそんな出会いがあったのかどうか、

映画を見た後少し考えてしまった。

  

ひとり、考える蔵人さん

 

この業界に入った頃、丹波篠山ではない所で酒造りをしていて、

その時の酒蔵の先輩に酒器を始めとする「焼き物」が好きな人がいた。

  

先輩は酒造りだけではなく、焼き物もちょくちょく教えてくれて、

日本酒と酒器は切っても切れない関係であり、

酒器を知ることは日本酒を知ることに繋がると教えてくれた。

  

でも、当時の自分にとっては、酒造りの作業に頭が一杯で、

焼き物や酒器のことまで考える余裕もなく、興味をあまり持てなかった。

  

 その蔵を離れることになり、

「丹波立杭焼」の郷で酒造りをすることになって、

より身近に「焼き物」を感じる地域にいることで、

あの時の先輩の言葉が今になって蘇ってくる。

   

   

酒器を知ることは、日本酒を知ること。

せっかく丹波焼の地域で働いているのだから、

もっと焼き物に詳しくならねば、という意識が芽生えつつある。。。

ここまで読んで頂いた方の中には、

僕と同じように焼き物に興味のある方もおられるかもしれません。

僕を含めそんな人にオススメしたいイベントが明日から始まります❢❢

 

 

「春ものがたり」イベントの情報はこちらから!

明日(5月3日)から3日間、今田町一帯が会場となり、

普段見られない窯元の作業や、新作の焼き物を見ることが出来る機会です。

陶の郷の広場では、私たちもお酒の販売を行いますので、

ぜひ、お立ち寄り下さい❢